「このままでいいのか、でもどうしたらいいのか、わからないんです」
カウンセリングに来られたMさん(30代・女性)は、静かにそう話し始めました。
転職して3年目。職場には慣れ、人間関係も大きなトラブルはありません。けれど、心の奥にはずっとモヤモヤが残っていたそうです。
人からは「悩みとかなさそうだよね」と言われるけれど、そんなふうに順調そうに見られるほど、(誰も私のこと、わかってくれないんだ…)と気が重くなる。
自分でも、なにがそんなに引っかかっているのか分からないけれど、このままずっと続くのかと思うと、どこか憂うつな気持ちになるそうです。
Mさんは、これまで職場で気を遣いながら、周囲の期待に応えるように行動してきたけれど、いつもどこかで自分を置き去りにしてきた感覚があったそうです。
そして、カウンセリングの中で、Mさんはしきりにこうおっしゃっていました。
「皆忙しいし、私がやればいいんです」
「会社のルールなんで、仕方がないんです」
どこか諦めてるように感じ、私は質問しました。
「Mさんは、本当はどうしたいですか?」
すると、Mさんは困った顔をされて、 15秒位沈黙のあとに「わからないです」と答えました。
「わからない」かもしれませんが、本音は、ちゃんとあります。 ただ、心が麻痺して、どう感じているか、わからなくなっているだけなんです。
言い換えると「麻痺させることで自分を守ってきた」ともいえます。
長い間、人の顔色をうかがって、期待に応えようと、自分の気持ちを後回しにして生きてきた人ほど、 「どうしたい?」と聞かれてもすぐには答えられないものです。
答えられなくてもいいんです。わからなくても、 自分の心の奥底では「本当はどうしたいのか?」と探し始めています。
Mさんは、その後、少しずつ「本当は…私がやらなくても」「本当は●●さんの仕事なんですけど…」
今までそう思うことすら否定していましたが、やっと本音を受け入れはじめました。
最初は怖さもありましたが、「嫌なことは嫌」と口に出せるようになり、自分でも驚くほど気持ちが軽くなったそうです。
自分の気持ちに丁寧に寄り添うことでモヤモヤが晴れ、最近では「このままでいいのかな」が「資格を取得しキャリアアップしたいな」とスクールを探しているそうです。
もし今、あなたも「このままでいいのかな…」と感じているなら、 自分の気持ちを置き去りにしているかもしれません。
今一度、自分に問いかけてみてください。
「私は、本当はどうしたい?」
そして、その声を一緒に見つけていくお手伝いができたら嬉しいです。 よかったら、あなたのお話も聞かせてくださいね。