心のお守り専門家の竹本雫花です。今日は、子育てに悩むママさんたちに向けてお話をしたいと思います。
小学1年生の息子を持つママさんのお悩み
私のカウンセリングルームに訪れた30代のママさんから、こんなご相談をいただきました。
「小学1年生の息子がいるのですが、言うことを聞かないとつい怒鳴ってしまいます。そのたびに自己嫌悪に陥ります。子供の頃、自分の母親が感情的に叱ってくるのが嫌で仕方なかったのに、同じことをしている自分に落ち込みます。どうしたらこの悪循環を断ち切れるのでしょうか?」
こちらのママさんの幼少期の記憶は、ヒステリックで怒鳴り散らす母と両親の喧嘩でした。幼心に「自分はあんな風にはなりたくない」と思っていたそうです。しかし、数年前にカウンセリングを受けた際、自分も同じことを息子にしていることに気付きショックを受けました。今もそれを止められず、今回ご相談に来られました。
心の中で母親と仲直りしましょう
こちらのママさんが抱えている問題は、過去の体験が現在の子育てに影響を与えている典型的なケースです。家庭環境の影響で子供らしくいられなかった経験(アダルトチルドレン)が、無意識に次の世代に伝わってしまうことがあります。これを解消するには、心の中で「当時の母親と仲直りする」ことが重要です。
母親への不満を解消することが第一歩
母親への不満や怒りを抱え続けると、それが無意識のうちに自分の子供への接し方に反映されてしまいます。この感情の連鎖を断ち切るためには、まず心の中で母親との和解を目指すことが必要です。直接母親に伝える必要はなく、過去の母親に対する感情を吐き出すだけで良いのです。
ここで、解消するためのポイントを4つお伝えします。
ポイント1:母親への手紙
母親への不満を紙に書き出すことで心の整理をしましょう。子供の頃に感じた怒りや悲しみを手紙に書き、それを一人で読み上げてから破って捨てるという方法です。これにより、母親への感情を外に出し、少しずつ和解に向けて進むことができます。
ポイント2:当時の場面を想像し救いの手を差し伸べる
辛かった当時の場面を思い出し、今のあなたなら幼かった当時の自分に何て声をかけてあげたいかを考えてみましょう。大人のあなたなら、当時の自分を助けてあげることができるはずです。そうすることで当時の想いから解放されます。
ポイント3:当時の母親を演じてみる
カウンセリングでは「空イスのワーク」を使います。ヒステリックな母親をイメージ上でイスに座らせ、言いたかったことを伝えたり、当時の母親になり切ってみたりします。自分目線と相手目線を行き来し、当時の事を改めて俯瞰して眺めることで新たな気づきが生まれます。
ポイント4:感謝のリストを作る
母親に対する感謝のリストを作成する方法も有効です。最初は不満ばかりが浮かぶかもしれませんが、感謝できることを見つけて書き出すことで、母親との関係を新たな視点で捉えることができます。感謝の気持ちを持つことで、母親との和解が進み、自分の子育てにも良い影響を与えるようになります。
母親に直接不満を伝えずに不満を解消する方法をポイント1〜ポイント4までを見ていただきましたが、いかがでしょうか?
ネットや本でもよく紹介されている方法なので、やってみたことがある人もいるかもしれません。1人でできる方は継続してやっていただきたいのですが、なかなか向き合えない方はカウンセリングで誰かと一緒にやるとスムーズにできるのでおすすめします。
さらに効果的に心の傷を回復できる方法として、私のカウンセリングでは「幸せを招く心のお守り」を身に付ける方法をお伝えしています。幸せを招く心のお守りとは、子供を怒って自己嫌悪になる自分を受け入れられるようになり、安心感と自信が芽生え、心の拠り所となるものです。この心のお守りがあると、親へのネガティブな想いが早くなくなります。そして永く定着するので二度と同じことで悩まなくなります。
親への不満が解消すると自分に余裕ができる
親への不満を抱えたままだと、感情が抑圧され続け、思い通りにならないことに過敏に反応してしまいます。親への想いを解消することで(受け入れて欲しい、分かってほしい、認めて欲しい等)気持ちが満たされ、自然と子供と接する余裕が生まれ思い通りにならないことも受け入れられるようになります。
まとめ:安心感と自信を育てることで、楽しい子育てへ
ママさんが抱える悩みは、過去の経験が現在の子育てに影響を与えていることが多いです。しかし、心の中で母親との和解を図り、「幸せを招く心のお守り」を持つことで、安心感と自信を育てることができます。過去の影響から解放され、子供への接し方も変わり、楽しく子育てができるようになります。ぜひ、あなたも「幸せを招く心のお守り」を持って、安心感と自信を育ててみてください。あなたの子育てがより楽しく、充実したものになることを願っています。